あしなが育英会、奨学生応募 過去最高◆「個人情報保護過剰反応?」 2月報道後に急増 遺児を支援する「あしなが育英会」(東京)の奨学生募集に協力する中学校が、個人情報保護法の過剰反応とみられる非協力で半減した問題について、読売新聞が2月18日夕刊で報道したところ、新たに約250人が申し込み、年間応募者が3月末で過去最高の1360人に達したことが分かった。 育英会では「過剰反応ではないかとの報道後、改めて検討してもらった結果だと思う」と胸をなで下ろしている。 育英会は毎年、高校生らを対象にした奨学生の募集案内を送るため、全国の中学校に、3年生の遺児がいる家庭などの連絡先提供を依頼。例年約1000校から回答があるが、2005年度は今年1月末になっても464校からしかなく、応募も1060人だった。 報道後、全国の中学校から問い合わせが相次ぎ、応募者は2月20日時点の1117人から3月31日には1360人に達し、1988年度の奨学金事業開始以来、最高だった1263人(03年度)も上回った。一方、学校側が育英会への情報提供を保護者らに事前に知らせていれば提供しても問題はないのに、05年度に限って連絡のなかった学校に育英会が問い合わせると、「保護法もでき、もう情報提供はできない」と説明したところがあったという。 応募者急増について、育英会事務局の工藤長彦(としひこ)次長は「遺児の連絡先が必要な情報と理解してもらった結果だと思う。助けを必要とする遺児はまだいるはずで、1校でも多く理解してもらえるよう、呼び掛けていきたい」と話している。 記事の概要 あしなが育英会の奨学生募集に協力する中学校が、04年度の909校から半減。「プライバシーなので答えられない」と以前にはなかった回答もあり、育英会では保護法の影響とみている。育英会は、自宅に直接案内を送り、家族に読んでもらうほうが制度利用につながりやすいとして、学校に柔軟な対応を求めている。 (2006年4月13日 読売新聞) |